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見事なよもぎ蒸し

美醜による差別の歴史は、とても古い。
そして、今は子供時代から、美は善、醜は悪という図式が、無意識のうちに脳味噌に刷り込まれている。 アニメや映画の主人公や正義の味方は、いつだって美男美女でカッコイイ。
主人公を苦しめる悪役はブス、ブ男と相場は決まっているのだ。 関西出身の私には、こうした感覚は少ない。
もちろん、美しいヒロイン、ハンサムなヒーローを見て育ったのだが、それだけではなかった。 Y興業という関西のお笑いのエッセンスもふんだんに取り入れているのだ。
関西では、カッコイイ、きれいだけでは何事も勝負にならない。 「オモロイ」要素が加わらないと、人気者にはなれないのだ。

例えば、Yの芸人ではHとかYとか、決して美男美女ではない人たちが「オモロイ」という観点から人気者なのだ。 超ハンサム系の役者がおもしろいことをやると、どこか悲しい風情が漂ってしまうが、彼らにはそれがない。
顔がきれいだけでは話にならないのだ。 だから、関西では同じSのメンバーでも、きれいな顔だちのKより、オモロイ味付けのKの方が以前からうけている。
大阪の男の子が女の子に対してよく言う褒めセリフで、「めっちゃブスやなあ。 けどええやん、性格かわいいねんから」というのがあるが、このセリフの「ブス」はいわば枕詞で、「好きやで」と言っているのと同じなのだ。
私はこの感性が好きだ。 この感覚を全国的に広めたいと思っている。
なぜか。 それは世の中が「顔が命」になりすぎているからだ。
超美人と、ブスだけどおもろい子が、対等にいられる世の中の方がカンファタブルだと思うからだ。 私は、誰もが居心地のいい世の中がいいと思う。

顔だけでなく、それ以外のことで正当に評価される社会であってほしい。 それにはコギャルのようなガングロ的発想より、Y的お笑いのエッセンスのほうが、受け入れやすい。
また、笑うことは体の細胞までもが喜び、病気に対する免疫力を高め、自然治癒力が高まるとも言われているのだ。 笑うということは、すごくいいことなのである。
今は無表情な人が多すぎる。 社会が病んでいるからかもしれないが、もっともっと笑った方がいいと思う。
笑う心と感性を鍛えたほうがいいと思う。 心からの笑い顔には、美人もブスもない。
笑い顔は周囲を明るくする。

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